安全教習セミナー 第1回のようす

 

 

タイトル

「安全フライトを考える・DHVとは?」

 

講義項目

安全について
スポーツの3つの要素


1.人間
メンタル的要素
人のことを考えてあげよう
隣の人は思う以上に下手、そして自分はもっと下手だと心得よ
だから、事故がおきる前に声をかけよう


2.道具
DHVとはなにか
DHVのテストとはどんなことをするのか
DHVクラスの見かた  すべて鵜呑みにせず指標として考えよう


3.環境
社会的環境
事故が与える影響
エリア
周りを観察しよう、そして備えよう



技術的な安全について

見る癖をつけよう、状況を疑い備えよう
事故のおきる状況は?


事故の70%はテイクオフとランディング
1.テイクオフでの技術
  3つの基本動作をしっかりやろう


2.ランディングの技術
  ランディングアプローチは高度があるうちに


3.フライト中の基本姿勢
  3つの基本姿勢を使い分けよう


4.ライセンス
  A・B・NP・Pの意味合いはなにか考えよう


ライセンスはステップと考えるな
おのおのの意味を理解しそれぞれの技能を高めよう

 

講義メモ

 

安全について


今年は特に事故が多く痛ましい事故がおきています。


1人の死亡事故の後ろには30人の大怪我の方がおり、さらに300人の人が事故までには至らないけれど可能性があるといわれています。
今何も無いから、今後も起きないと考えずに、たまたま何も無かっただけと考えましょう。

いったい安全とはどこから得られるのか→自分を向上させること
自分を向上させるとはどんなことでしょう?

パラグライダーと言うスポーツは3つの要素があり
この3つの要素を理解し向上させることで安全をえることができる。
実際この3つが足りていないから事故が起きています。

3つの要素とは
1.人間
2.道具
3.環境

それぞれについて、レクチャーがありました。

1.人間について
メンタルの部分のレクチャー
事故を防ぐ一歩!
事故の例から、周りが事故についてあれこれ言いますが
自分はいったい何をしたのですか?事故がおきてからあれこれ言っても遅いのです。
起きる前に声をかければ、相手は何か変わるかもしれない。

「自分の隣の人は自分が思っている以上に上手じゃないのです。そしてさらに隣の人の隣(自分)は
隣の人よりもっと、上手ではない」を常に頭に入れるようにしよう。
そう思い隣の人に声をかけてあげよう。その一言で相手の行動が変わる!

2.道具
DHVとは、なにか?
DHV1-2やDHV2-3はなにか?
決して安全基準でだけはない。
DHVのテスト内容はどのようなものか?
ある特定の範囲での、パラグライダーの特性をテストしている物ですべて鵜呑みにしてはいけない。
自分でパラグライダーをチョイスするなら、安全基準ではなく指標としてとらえ
テスト内容を理解してチョイスしよう。

3.環境
社会的環境
パラグライダーを取り巻く環境について
事故が多発すると、パラグライダーは社会的に悪者になりかねない。
1人の不注意が、どれだけ多くの人に影響を与えるか考えよう!

エリアの環境
事故がおきる環境は、人によるもの、風の2つ

風について→見えないもの。だからこそ周りを観察しよう
危険見積もりをしよう。
考え方は、まず疑いなさい、そして備えなさい。
風を乱す原因はなに?要素は?それを回避するには?

技術的な安全について


事故の起こりえる場所状況

空中での事故はほとんどない。
事故の70%はテイクオフ、ランディングでおきています。


テイクオフの動作について
トップフライヤーは、3つの基本動作をしっかりやっているから一流なのです。だから怪我をしない。
一般フライヤは、これを忘れるから事故がおきてしまう。
テイクオフ時の基本動作を忘れないように

ランディングのアプローチについて
ランディングの際の高度処理につて
高度があるうちにしっかり高度処理をやりましょう。
ランディングが近づいてから慌ててやるので最後の
アプローチが長く取れなくなるため体制がくずれてしまう。だから怪我をするのです。

ライセンスについて
技能証のA.B.NP.Pとは何かどう考えるか?
P証をえるためのステップではなく、一つ一つが要素と考え
おのおのを高める努力をしよう。


といった内容でした。

 

 

当日の写真

ビデオのセットもOK。よろしくおねがいしまーす

 

職場から直行の方も多くいます

 

ふむふむ・・・・・

 

真剣にノートをとるみなさん

 

参加者の安全に対する意識が大きく変わったことでしょう

 

 

最後に

練習生にはもちろん、パイロットもハッとさせる、とても内容の濃いセミナーだったと思います。
参加者は、事故を起こす確立が数割は減る?
それから、上級機にむやみに乗りたがる人も減るかもしれません?

安全に関するこういった重要な講義は、スクール生、クラブ員とも聴講必須にしたいくらいでした。行けなかった方は、ぜひスクールからビデオを借りて観ましょう。